中学入試の算数では和差算は単独で出題されることもありますし、別の特殊算と組み合わせて出題されることもあります。
いずれにしても、特殊算の中では基本的なものになるので公式をしっかり覚えて、使いこなせるようにしておくことが大切です。
和差算というのは、2つの数の和と差から、2つの数がそれぞれいくつかを求めるものです。公式にあてはめれば、カンタンに計算することが出来ます。
公式の中に出てくる「和」というのは、2つの数を足した数値のこと。
「差」は大きいほうの数から小さいほうの数を引いた数値のことです。
2つとも覚える必要はなく、どちらか一つを覚えておけば、もうひとつの数値は和や差から計算して求めることが出来ます。実際の問題で考えてみましょう。
【和差算の基本問題】
2つの数を足すと135になり、2つの数のうち大きなほうから小さなほうを引くと111になるとき、2つの数はぞれぞれいくつといくつですか?
文章題を整理すると、和が135、差が111ということです。
公式にあてはめればカンタンです。
「2つの数のうち大きいほう = ( 和 + 差 ) ÷ 2」 なので、
( 135 + 111 ) ÷ 2 が 大きいほうの数になります。
計算すると、246÷2=123 が大きいほうの数。大きいほうの数がわかれば、和が135なので、そこから小さいほうの数も分かります。
135 − 123 = 12 が小さいほうの数となります。
答え.123と12
公式を覚えるときには2つの数の「和」と「差」を足すのか引くのかということ。
となります。これだけ間違えないようにしましょう。