
時計算での指定された角度になる時刻を求めよというパターンの問題の解説です。
こうした応用問題でも、時計算の公式を使って解くことが出来ます。
では、問題文からチェックしていきましょう。
【時計算の角度問題】
7時から8時までのあいだで短針と長針が作る角度が30°になる時刻を求めなさい。
この問題で注意しなければならないのは答えは2つあるということです。
長針が短針に追いつく前に30°になる時刻と追い越してから30°になる時刻です。
では、順番に解き方をみていきます。
この問題は短針と長針が重なる時刻を求める問題と考え方が似ています。
(参考記事:時計算(1)短針と長針が重なる時刻を求める)
短針と長針が重なる時刻を求める問題では、旅人算(追越し算)の解き方を利用しました。旅人算では速さとしていたものを、時計算では角度として考える方法です。
短針 | 1分間に0.5°進む |
---|---|
長針 | 1分間に6°進む |
さらに、短針と長針のあいだの角度を「二人の距離」と考えて、短針が長針に追いつく時刻を求める解き方です。今回もこの考え方を利用します。
まず、短針と長針のあいだの最初の角度(7時のときの角度)を求めます。
30°×7 = 210°
長針が短針を追い越す前に30°になるには
210°−30°=180°短針とのあいだを詰めなければなりません。
同様に長針が短針を追い越した後で30°になるには、
210°+30°=240°です。
この2つを求めれば答えとなります。
時計算の公式から1分間で縮まる距離は5.5°(6°−0.5°)
180°÷5.5°= 32と8/11
240°÷5.5°= 43と7/11
答え
4時から5時までのあいだで短針と長針が作る角度が60°になる時刻を求めなさい。
正解・解説を表示
4時のときの短針と長針の角度を求めます。
30°×4時=120°
長針が短針を追い越す前に60°になるには
120°−60°=60°だけ短針より進む必要があります。
同様に、長針が短針を追い越した後に60°になるには
120°+60°=180°だけ短針より進む必要があります。
時計算の公式より、1分間に長針が短針とのあいだを詰められるのは5.5°なので、
60°÷5.5°= 10と10/11
180°÷5.5°= 32と8/11
答え.
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