
今回は速さに関するつるかめ算問題を取り上げます。ツルもカメも出てこないので問題を読んだだけでは、つるかめ算と気がつかない人も多いのですが解き方は同じです。
【速さに関するつるかめ算の問題】
ひろし君の家から駅までは1,320mあります。電車の時間に間に合うためには15分で駅に着かなければなりません。ひろし君は歩くと1分で80m、走ると1分で120m進めます。15分で駅に着くには何分間走れば良いでしょうか?
速さ(スピード)が違うものが出てくるのが速さの鶴亀算です。
歩きと自転車というパターンの問題もあります。
合計の距離と時間が決められていて、それぞれの時間を求めるというのが典型的な問題です。解き方は普通の鶴亀算と同じです。
「全部どちらかだったら」と考えるのが鶴亀算の解き方です。ツルとカメが出てくる場合は、全部ツルだったらと考えますが、この速さの問題でも同じ。
全部、歩いたらと考えます。すると…
15分×80m=1,200mしか進めません。
必要なのは(駅までは)1,320mなので、
1,320m−1,200m=120m足りません。
ということは、歩きから走りに変えることで1分あたり40m(120m−80m)多く進めることになります。
全部歩きだと120m足りなかったので、
これを補うには120m÷40m=3分走れば良いことになります。
あとはカンタンな引き算です。
15分−3分(走り)=12分(歩き)。
確認してみると、
960m+360m=1,320mとなります。
駅まで(1,320m)、15分で着くことができます。
つるかめ算の速さ問題をもう一つ見てみましょう。
【速さに関するつるかめ算の問題(2)】
みさきさんが家から駅まで歩いたり、走ったりして行ったところ、家を出てから20分で駅に着きました。みさきさんは走ると1分間で120m進め、歩くと1分で80m進みます。みさきさんの家から駅まで1840mとすると、みさきさんは何分間走ったことになるでしょうか?
問題のパターンが少し違いますが、解き方は同じです。
どちらか一方だったら(すべて走ったか、すべて歩いたか)と考えて解いていきます。
みさきさんが20分間すべて走ったと考えてみます。
すると進んだ距離は、20分×120m=2400mとなります。
家から駅までの距離は1840mなので、2400m−1840m=560m多くなります。こんなに走る必要はないんですね。
では、1分間走るのから歩くのに替えてみます。
すると、その1分で進んだ距離は120mから80mになるので40m短くなります。
1分歩くと40m短くなるということは、560m短くするには、
560÷40=14分となります。
これが歩いた時間となるので、走った時間は合計の20分−14分で6分です。
確認してみましょう。
合計20分で、720m+1120m=1840m進んだことになります。
家から駅までの距離と一致しました。
答え.6分走った
同じような問題を作成しました。自分で解いてから答えを見てみましょう。
あきこさんの家から学校までは1,320mあります。いまから12分で学校に着かなければなりません。あきこさんは歩くと1分で90m、走ると1分で170m進めます。12分で学校に着くには何分間走れば良いでしょうか?
正解・解説を表示
全部歩いたとすると、
12分×90m=1,080m。
学校までは、1,320mなので、
1,320−1,080m=240m足りない。
歩きを走りに変えると、1分あたり
170m−90m=80m多く進める。
240m足りないので、何分走りに変えれば良いかというと、
240m÷80m=3分
答え.3分