中学入試の算数に出る平均算の問題と解き方解説です。
平均算とは、文字通り平均を求めるものが、中学入試の文章題では、「全体の合計÷個数」で平均を求めるようなカンタンな問題はあまり出題されません。
平均をもとに全体の人数などを求める問題が多くなっています。
今回はその中でも定番のクラスの平均点に関する問題について解説します。
【平均点からクラスの人数を求める問題】
6年1組で算数のテストを行ったところ、女子の平均点は男子の平均点よりも14点高く、クラス全体の平均点よりも9点高くなりました。6年1組の人数は全部で28人です。男子、女子それぞれの人数を求めなさい。
中学入試でも似たような問題が出たことがあります。平均点が何点かは分からなくても、全体との差からそれぞれの人数を求めることが出来ます。
順番に見ていきましょう。
問題文から男子、女子それぞれの平均点とクラス全体の平均点の差を求めます。
女子の平均点がクラスの平均よりも9点高く、男子よりも14点高いということは、男子の平均点はクラスの平均点よりも5点低い(14−9)ということになります。
男子と女子の人数の比率は、男子と女子の平均点との差から求められます。
男子の人数×男子の平均点との差=女子の人数×女子の平均点との差
これを問題にあてはめると…
男子の人数×5点=女子の人数×9点
となります。これが成り立つ、男子と女子の人数の比率は9:5です。
(男子の人数「9」×5点=女子の人数「5」×9点)
クラス全体の人数は28人と分っているので、これを5:9に分ければ答えが出ます。
28 × 5 / (5+9) =10人(女子の人数)
28 × 9 / (5+9) =18人(男子の人数)
答え.男子18人、女子10人
全部で32人の児童がいるクラスで理科のテストを行ったところ、男子の平均点は女子の平均点よりも8点高く、クラス全体の平均点よりも3点高くなりました。男子、女子それぞれの人数を求めなさい。
正解・解説を表示
問題文から、男子女子それぞれのクラス平均との差を求めます。
男子の人数×男子の平均点との差=女子の人数×女子の平均点との差
となるので、これを問題にあてはめると…
男子の人数×3点=女子の人数×5点
となります。これが成り立つ男子と女子の人数比は5:3となります。
クラスの人数が32人なので、計算すると
32 × 5 / (5+3) =20人(男子の人数)
32 × 3 / (5+3) =12人(女子の人数)
答え.男子20人、女子12人