中学受験の算数に出てくる年齢算のオリジナル問題と解き方の解説です。
年齢算というのは、年齢に関する計算問題(文章題)で親子の年齢を比べたりする問題がよく出題されます。例えば下記のような問題です。
【親子問題】
7才のひろと君のお父さんの年れいは、ひろと君の5倍ちょうどです。ひろと君のお父さんの年れいが、ひろと君の年れいの3倍ちょうどになるのは何年後でしょうか。
年齢算を解くときのポイントは、みんな1年に1才ずつ年を取るということです。
あたり前のことですが、これが問題を解くカギになります。
みんな1年に1才ずつ年を取るということは二人の差を比べる場合は、何年後でも二人の差は変わらないということです。
例えば、年齢差が30才ある父子の場合、子どもが10才のときの15才のときも20才のときも父との差は30才のままです(親子だけでなく兄弟姉妹間でもこれは同じです)。上の問題はこのパターンで解けます。
中学入試問題では年齢算の登場人物が3人以上になるパターンもあります。
例えば、こんな問題です。
【3人以上の問題】
12才のさおりさんは長女で10才と8才の弟がいます。いま、さおりさんのお母さんは40才です。姉弟3人の年れいの合計がお母さんの年れいと同じになるのは何年後でしょうか?
登場人物が3人になると複雑になるように感じますが、考え方のポイントは同じです。「みんな1年に1才ずつ年を取る」「何年たっても差は同じ」です。具体的な解き方は下記のページで解説しています。
二人の年れいの比をもとに出題されるタイプの問題もあります。
【年れい比から計算する問題】
わかばさんのお母さんの年齢はわかばさんの年れいの5倍ですが、7年後にはこれが3倍になります。
今のわかばさんは何歳ですか。
二人の年の差は変わりませんが、年齢比(何倍か)は変わります。
解き方をマスターしておきましょう。
「現在の年齢」と「●年後の年齢」を混同しないようにすることが大切です。
問題文の中には、混乱させようとして「お母さんは現在40歳で、あきらさんは12年後に20歳になります」のように時間軸をずらして記載されている場合があります。「だれが、いつ、何歳なのか」を間違えないようにしましょう。
問題文を把握する段階で間違えてしまうと、その後の式も答えもすべて間違えてしまいます。ケアレスミスを起こさないようにしましょう!