年齢の比から答えを求める年齢算の解き方

年齢算解説

年齢の比から答えを求める年齢算の解き方

中学受験の算数に出てくる年令算についての解き方の解説です。

 

今回は二人の年齢の比をもとに計算していく問題です。
では、問題文からみていきましょう。

 

【年齢比から計算する年齢算問題】

 

わかばさんのお母さんの年齢はわかばさんの年齢の5倍ですが、7年後にはこれが3倍になります。
今のわかばさんの年齢を求めなさい。

 

問題文の中に年齢が出てこないタイプの年齢算です。
解く手がかりとなるのは二人の年齢の比。問題文を整理してみます。

  • わかばさんの年齢×5=お母さんの年齢(今)
  • わかばさんの年齢×3=お母さんの年齢(7年後)

手がかりとなるのはこれだけです。
どのように解けばよいか、順番に見ていきましょう。

 

年齢比から答えを求める年齢算の解き方

わかばさんの年齢を「1」として、お母さんの年齢とその差をあらわすと、

  • (今)…わかばさん「1」:お母さん「5」、その差「4」
  • (7年後)…わかばさん「1」:お母さん「3」、その差「2」

二人の年齢を比べるときは年齢差は何年たっても変わりません
(お互いに1才ずつ年を取るので)

 

そこで、その差「4」と「2」を同じにします。(7年後)の差「2」を2倍して「4」にするために、わかばさん「2」:お母さん「6」とします。

 

整理すると、

  • (今)…わかばさん「1」:お母さん「5」、その差「4」
  • (7年後)…わかばさん「2」:お母さん「6」、その差「4」

 

わかばさんが「1」から「2」になるのに「7年」かかったということになります。
ということは、「2」−「1」=「1」が7年となります。

 

検算

念のため確認してみると…

  • (今)…わかばさん7才、お母さん35才
  • (7年後)…わかばさん14才、お母さん42才

(今)は5倍、(7年後)は3倍になっています。

 

答え.7才

 

年齢比が出てくる年齢算の練習問題

だいご君のお父さんの年令はだいご君の年令の7倍ですが、5年後にはこれが4倍になります。今のだいご君の年令を求めなさい。

 

正解・解説を表示

二人の年齢の関係を比であらわすと、

  • だいご君「1」:お父さん「7」、その差「6」 … 今
  • だいご君「1」:お父さん「4」、その差「3」 … 5年後

 

その差を「6」で統一すると、

  • だいご君「1」:お父さん「7」、その差「6」 … 今
  • だいご君「2」:お父さん「8」、その差「6」 … 5年後

 

だいご君「2」−「1」=「1」が5年となる。

 

念のため確認してみると

  • だいご君「5才」:お父さん「35才」 … 今
  • だいご君「10才」:お父さん「40才」 … 5年後

今は7倍、5年後は4倍となっている。

 

答え.5才