ゲームの得点に関する和差算の解き方の解説です。
今回の問題は、3つの数字が出てくる和差算でもあります。
「大」「小」2つの異なる数字の和と差から、それぞれの数字を求めるのが和差算ですが、数字が3つの場合でも解くことが出来ます。まずは問題文から見てみましょう。
【中学受験の和差算対策】
中学入試では「大」「小」2つの数字だけが出てくる和差算はあまり出題されません。中学受験対策としては、このページで紹介しているような問題に慣れておきましょう。
【ゲームの得点に関する和差算の問題】
しんご君はお父さんとお母さんと3人でゲームをしました。一番多く勝ったのはお父さんでお母さんよりも56点多く、しんご君よりも38点多い得点でした。お母さんとしんご君の得点を足すと64点になりますが、それでもお父さんの得点のほうが高いです。3人それぞれの得点は何点でしょうか?
中学入試の算数ではこのぐらい文章が長い問題も出題されます。
まずは、問題を整理しましょう。
この3つが問題文から分かります。これを、お父さんの得点を「父」、お母さんの得点を「母」、しんご君の得点を「し」として式で表すと…。
となります。
「お父さんの得点がお母さんより56点多い」ということは、お父さんの得点からお母さんの得点を引くと56点になるというのがポイントです。
問題は整理できましたが、「父」「母」「し」の3つの数字が出てきてしまっています。和差算で解けるのは「大」「小」2つの数字。
そこで、まずは「母」「し」の2つの数字に着目します。
「母」と「し」の和は分かっている(64)ので、あとは差を求めます。
「母」も「し」も同じ数字(父)から引いた答えが分かっているので、この答えの差がそのまま2つの数字の差になります。56−38=18(これが差)
和が64、差が18の2つの数字は、和差算の公式から…
となります。
引いた答えが大きいほうが小さい数字になるので、「母」が「小」となります。
お母さんの得点が23点、しんご君の得点が41点。
「お父さんでお母さんよりも56点多く」なので、
お父さんの得点は23+56=79点となります。
答え.お父さん79点、お母さん23点、しんご君41点
まりこさんはお父さんとお母さんとドングリを拾いに行きました。まりこさんはお父さんよりも11個多く、お母さんよりも14個多くドングリを拾いました。お父さんとお母さんの拾ったドングリの合計は81個でした。3人それぞれが拾ったドングリの数はいくつでしょうか?
正解・解説を表示
まりこさん、お父さん、お母さんの拾ったドングリの数を、それぞれ「ま」「父」「母」とすると…
となります。
まりこさんとの差から「父」と「母」の差を求めると、14−11=3となります。
和が81、差が3の2つの数字(「父」と「母」)は、
「父」のほうが「母」よりも「ま」から引いた答えが小さいので、大きい数字ということになります。「父」=42、「母」=39。
まりこさんは「お父さんよりも11個多く」なので42+11=53となります。
答え.まりこさん53個、お父さん42個、お母さん39個