差集算には、いくつかの決まったパターンがあります。
典型的な問題でこのパターンを覚えてしまいましょう。
クラスひとりひとりに4個ずつビー玉を配ると56個あまり、6個ずつだと4個あまります。クラスの人数は何人でビー玉は全部で何個あるでしょうか。
ものを配るパターンの差集算です。
配る個数を変えると、あまりの個数が変わります。
この問題は配った数のちがいに着目します。
最初は4個ずつで、次は6個ずつなので、そのちがい(差)は6−4=2個ですね。
次にあまりのちがいに着目します。
最初は56個で、次は4個なので、そのちがい(差)は56−4=52個です。
仮にクラスの人数が1人だとすると、あまりの個数は、6−4=2個しか変わりません。
これが2人だと、1人分で2個変わるので、2個×2人で4個変わります。
これが3人だと、1人分で2個変わるので、2個×3人で6個変わります。
これが4人だと、1人分で2個変わるので、2個×4人で8個変わります。
…と考えることができますね。
あまりは56−4=52個変わりました。
ということは、クラスの人数は…52÷2=26人となります。
ビー玉の数はどちらで計算しても同じです。
「4個ずつビー玉を配ると56個あまり」で計算するなら…
4×26=104個であまりが56個なので、104+56=160個。
「6個ずつビー玉を配ると4個あまり」で計算するなら…
6×26=156個であまりが4個なので、156+4=160個。
答え.クラスの人数26人、ビー玉の数160個
1つ50円の品物Aと1つ70円の品物Bをあわせて30個買いましたが、本来買うべき品物Aの個数と品物Bの個数を反対にしてしまったため、本来の値段よりも120円安くなりました。品物Aと品物Bをそれぞれ何個買ったのでしょうか。
ものの値段や個数が入れ替わってしまうパターンの差集算です。
問題文が長いときはポイントを整理するのがコツです。
では、順番に考えていきます。
品物Aと品物Bの値段の差は70円-50円=20円ですね。品物Aと品物Bの個数の差が1個のときに合計金額で20円の差ができることになります。
「個数が入れ替わったら120円安くなった」ので、1個で20円の差ということは、120÷20=6個入れ替わったことがわかります。
「品物A+品物B=30個」なので、品物Aと品物Bで6個差ができるには30−6=24で、この24を2で割った数字(12)が少ないほうの数となります。
「安くなった」というのは、値段が高いほうの数が本来の数よりも少なく買ったからです。ということは品物Bが12個で、品物Aが18個となります。
品物Aを18個買うと、50円×18個=900円。
品物Bを12個買うと、70円×12個=840円。
あわせて900+840=1740円。
本来の数は反対なので、
品物Aを12個買うと、50円×12個=600円。
品物Bを18個買うと、70円×18個=1260円。
あわせて600+1260=1860円。
差は1860円-1740円で120円。
あってますね。
答え.品物Aを18個、品物Bを12個買った