
中学受験の算数文章題で出る相当算についての解き方の解説です。
相当算というのは、割合から全体の数などを求める問題です。
いろいろなパターンがありますが、まずは基本問題から見ていきましょう。
【相当算の基本問題】
みのりさんは3時間かけて本全体の5分の2を読みました。まだ読んでいない残りのページは120ページあります。この本は全部で何ページでしょうか?
これが相当算の基本的な問題です。
基本問題としていますが、答えを出すのにまったく関係ない数字がひとつ入っています。
「ひっかけ問題」というほどではありませんが、問題文の中にあるどの数字を使えばよいかを判断するのも算数の文章題では大切です。
では、順番に解き方を見ていきましょう。
相当算を解くときに、覚えておきたい公式があります。
【相当算の公式】
もとにする量 = くらべる量 ÷ 割合
まずは、この公式をしっかり覚えましょう。
「もとにする量」というのは、全体の量のことです。
これが分からない場合は仮に「1」とします。
基本問題では、「もとにする量」は本の総ページ数です。
「くらべる量」は、「もとにする量」と比べるもののこと。
基本問題では、残りのページ数120ページのことです。
あとは割合。
問題文では5分の2と出ていますが、これではありません!
この割合というのは、「くらべる量」の割合のこと。
「くらべる量」は残りのページ数です。
なので、残りのページ数の割合でなければなりません。5分の2はすでに読んだページの割合なので、残りのページ数の割合は 1−(5分の2)=5分の3です。
これで公式に当てはめます。
これが本のページ数となります。
答え.200ページ
(※「3時間かけて」は問題を解くのに何の関係もありません。)
まさしくんは2日間で本全体の4分の3を読みました。
まだ読んでいない残りのページは48ページあります。
この本は全部で何ページでしょうか?
正解・解説を表示
相当算の公式に当てはめて考えます。
【相当算の公式】
もとにする量 = くらべる量 ÷ 割合
※割合は「くらべる量」の割合です。
読んだページが4分の3ということは、残りのページは4分の1となります。
問題文の「2日間で」は問題を解くのに関係ありません。
答え.192ページ
特殊算を動画で学ぶ