
中学受験の算数で必須の通過算についての解き方の解説です。
今回は、通過算の中で列車が鉄橋を通過するタイプの問題についてです。
これもよく出題されます。
まずは、問題をみてみましょう。
【列車が鉄橋を通過する問題】
長さが78mある列車が、300mある鉄橋を通過するのに18秒かかりました。この列車の速さは秒速何mでしょうか?
例題では鉄橋となっていますが、駅のホームでも解き方は同じです。
ポイントは鉄橋(駅のホーム)の長さ。
長さのないもの(電柱や人)を通過する場合は、「列車の長さ÷時間」で速さが求められます。(参考記事:通過算の解き方(電柱などを通過するパターンの問題))
では、長さのある鉄橋や駅のホームを通過する場合はどうでしょうか?
「鉄橋を通過する」というのは、列車の先頭が鉄橋に入ってから、列車の最後尾が鉄橋を出るまでのことを指します。
ポイントは、「先頭が入って、最後尾が出るまで」。
「先頭が入って、先頭が出るまで」ではありません。
ということは、列車が走った距離は
鉄橋の長さ + 列車の長さ(先頭から最後尾まで)となります。
では、公式にあてはめて考えてみます。
これを問題に当てはめると、
( 300m + 78m ) ÷ 18秒 = 秒速21m が答えとなります。
練習問題では鉄橋の長さを求める問題に挑戦してみましょう。
考え方は同じです。
答え.秒速21m
長さが100mある列車が秒速20mで鉄橋を通過するのに16秒かかりました。
鉄橋の長さは何mでしょうか?
速さの公式から、
です。
列車が鉄橋を通過する場合は、列車の長さ+鉄橋の長さが距離になります。
問題文での距離は、
秒速20m(速さ) × 16秒(時間) = 320m となります。
320mが、列車の長さ(100m)+鉄橋の長さ なので、
鉄橋の長さは 220m となります。
答え.220m