中学入試では算数の文章題が配点で大きなウェートを占めています。鶴亀算など特殊算と呼ばれるものは小学校の勉強だけでは不十分なため、塾などで中学入試対策用に勉強しなければなりません。
ただし、塾の勉強だけでは不十分なので気をつけなければなりません。
勉強は量よりも質が大事と考えるのはキケンです。
「勉強は量よりも質が大事」というのは小学生には、必ずしもあてはまりません。
小学生のうちは問題を解く「引き出し」が少ないからです。
ある程度の勉強量を確保することで「引き出し」を増やさなくてはならないのです。
特殊算などの文章題では、特に必要です。
量をこなすことで応用が出来るようになり、知っているパターンにあてはめて解くことができるようになるからです。
ところが、文章問題は計算問題よりも一問を解くのに時間がかります。
このため解いた問題の絶対数が不足しがちなのです。
同じ一時間の勉強で比べてみれば、すぐわかると思います。
計算問題は何十問も解けるのに対し、文章問題は数問です。
文章題は意識して問題数を多くしないと足りなくなってしまうのです。
ただ、塾の授業時間は限られています。
このため塾の授業だけで数多く文章題を解くというのには無理があります。
カッコいい解き方を解説してくれる塾の授業に注意。
塾でも特殊算の勉強をすることはあると思います。
ただ、このときにも注意しなければならないことがあります。
難しい問題をカッコいい解き方で解く解説が塾の授業では多くなりがちです。
そのほうが、授業への満足度が高くなるからです。
ただし、実際のテストで使えるとは限りません。
そのパターンの問題が出題されるとは限らないからです。
難問を解くことで応用力がつくのは、すでに解き方の「引き出し」がある人。
「引き出し」がない状態で聞いてもあまり効果がありません。
評判の塾なのに成績が伸びない原因がココにあります。
講師のカッコいい解き方による「ひとりよがり」の解説授業が行われているのです。
カッコいい解き方を解説してくれるので満足度は高くなります。
ただ、テストで点が取れるようになるかというと話はベツというわけです。
テストで点が取れるようになるために必要なのは、難しい問題のカッコいい解き方を知ることではなく、出来るだけ多くの文章題のパターンを知って、解き方の「引き出し」を増やすrことです。
すべて自分で解こうと思わない。
計算問題や図形問題はパターンにあてはめられない問題が少なくありません。
また、計算問題だと解き方がわかっていてもケアレスミスしてしまうこともあります。
これに対し、文章題はパターンさえ覚えてしまえば正解できます。
確実に得点源にすることができるのです。
そのためには、ある程度の量を解いてパターンを覚えることが必要です。
ただし、必ずしもすべて自分で解く必要はありません。
ちょっと考えてわからなければ解説を聞くでOKです。
解き方のパターンを覚えることが目的なので、それで十分です。
このほうが同じ時間で多くの問題に触れることができるメリットもあります。
解き方のパターンを覚えるという点で効率的な勉強法です。
自分で頑張ろうとしすぎると出来ないことがストレスになる危険もあります。
また、ニガテ意識を生んでしまう可能性もあります。
知っているパターンが少ないときは出来ないのが普通。
解き方を覚える感覚で勉強すればイイのです。
文章題がニガテという子は、勉強量が足りていないことがほとんどです。
ここでの勉強量とは勉強時間ではなく、解いた文章題の数のことです。
塾だけでは勉強できる文章題の数に限界があります。
自宅学習で補う必要があります。
小5 算数(応用講座)「第20講 相当算@ もとになる数を求める」、小6 算数(応用講座)「第7講 通過算@ 通過するために動く長さ」など、いろいろなパターンの特殊算を学ぶことができます!
⇒ スタサプ
小学講座