中学入試で配点の高い算数文章題に強くなる勉強方法について塾のカリキュラムのウラ話も含めて解説します。どんな勉強法が効果的なのかなど参考にしてみてください。
中学入試の算数の問題には大きな出題パターンがあります。
大問がいくつかに別れ、最初のほうに計算問題が数問。
図形の問題が続いて、最後のほうに文章題というのが典型的なパターンです。
文章題と図形の問題の順番が入れ替わっていたり、確率の問題があいだにある場合もありますが、大きな出題方式としては同じです。
このうち問題が何問も出題される単元は計算問題です。
図形の問題や文章題は1問から2問程度と少なくなっています。
中学入試の試験時間は1科目あたり45分程度です。
その時間内で解ける問題数となると、どうしても文章題は少なくなってしまうのです。
問題数が少ないということは、その分、一問あたりの配点が高くなります。
また、ここで受験生に差をつけたいと考えている学校が多いので、難易度も高くなります。
配点が高く、難易度も高い。
それが文章題です。
問題集で出題されるような基本問題は、まず出題されません。
ここが計算問題と文章問題の違いです。
何問も出題できる計算問題なら基本問題を混ぜることもできますが、出題数が限られる文章題ではそうなりません。いきなり応用問題が出てくるのです。
それだけに中学入試の算数では文章題が合否のカギを握る問題になるのです。
文章題と一言でいっても、その中身はいくつもあります。
鶴亀算、旅人算、流水算、植木算、通過算、仕事算、時計算…。
「なんとか算」と名がつくものだけでも10種類以上あります。
それだけではありません。
鶴亀算と旅人算の複合問題といった出題もあります。
先に説明したように、文章題ではいきなり応用問題が出題されるからです。
また、入試特有のむずかしさとして「ナニ算」なのかを自分で判断しなければならないことがあります。塾や問題集で勉強するときは、例えば今日は「鶴亀算」の勉強とわかっています。
鶴亀算の勉強をしているのであれば、問題練習のときも「鶴亀算」の考え方で解けばイイのです。ところが入試本番では、そうはいきません。
中学入試では文章題として出題されるだけで、「ナニ算」で解けばいいのかは自分で考えなければならないのです。「鶴亀算で解きなさい」なんて問題文には書いてありません。
鶴亀算、旅人算、流水算、植木算、通過算、仕事算、時計算…。
この中からどの解き方を使うかを判断しなければならないのです。
この段階で迷ってしまうと、時間切れで解けなくなってしまいます。
その結果、配点が高いので解けた受験生との間で差がついてしまうことになるのです。
ここで塾のウラ話をすると、どの単元を何時間勉強するのかというカリキュラムには限界があります。限られた時間で、すべての範囲をもれなくカバーするのは無理です。
そもそも、「鶴亀算」の中にもいくつものパターンがあるのです。
10種類以上ある「なんとか算」の全パターンをカバーすることは無理なのです。
このため塾では入試で出題されそうなものに絞ってカリキュラムを組むことになります。
費用対効果(費用というのは時間)を考えると、そうせざるを得ないのです。
これは悪いことではありません。
中学入試は算数の文章題がすべてではないからです。
ただし、すべてではないが配点のウェートは大きく、差がつきやすい単元です。
そのため塾で漏れている部分は自宅学習などで補っておかなければなりません。
文章題にはいくつものパターンがあります。
入試のときに初めて見たパターンもののだと、それだけで動揺してしまいます。
これ「ナニ算」で解くんだと考えてるうちにアセってきてしまいます。
文章題は時間がない中で解くことも多く、アセりがアセりを生むことにもなります。
その結果、持っている実力の半分も発揮できなかったとなりやすいのです。
そうならないためには、塾のカリキュラムから漏れているものを自宅学習で補わなくてはなりません。先程も述べたように「鶴亀算」の中だけでも、いくつものパターンがあるのです。
文章題は、できるだけ多くのパターンに触れておく。
そのために、塾のカリキュラムだけでは不十分。
文章題で多くのパターンに触れるための勉強法は問題集が考えられますが、すべてを自力で解こうとすると時間がかかってしまいます。費用対効果がよくない勉強法です。
多くのパターンに触れておくという観点では解説動画が効率的です。
こうしたものであれば、数多くのナントカ算(特殊算)に触れることができます。
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