
中学受験の算数で出てくる流水算の公式についてまとめています。
流水算というのは川を進む船の速さや時間を求めるもので、川を上る場合と下る場合で計算が異なります。公式の前に覚えておきたいのは川を「上る」と「下る」のちがい。
普段使いなれていない人は間違えないようにしましょう。
流水算では船が川を上るのか下るのかによって速さが変わります。
公式の違いは川の流れの速さを足すか引くかです。
具体的な問題で考えてみましょう。
【問題】
時速12キロの速さで進む船が時速3キロで流れている川を45キロ上るときと、45キロ下るときに掛かる時間をそれぞれ求めなさい。
船が川を上るというのは、川の流れと反対に進むということです。ということは船が時速12キロの速さで進んでも、川の流れ時速3キロ分戻されてしまうということです。
なので、川を上るときの速さは時速12キロ−時速3キロ=時速9キロ。
時速9キロで45キロ進むには、45÷9=5時間となります。
反対に、船が川を下るときは、川の流れと同じ方向に進むことになるので、船が時速12キロで進んだ分に、川の流れの時速3キロ分が加わることになります。
なので、川を下るときの速さは時速12キロ+時速3キロ=時速15キロ。
時速15キロで45キロ進むには、45÷15=3時間となります。
流水算では、川の流れの分を足すのか引くのかがポイントです。
公式を覚えるときもココが大事。
反対に覚えてしまっては意味がありません。
もう一度、公式を見てみます。
逆にならないように、しっかり覚えておきましょう!
上るとき(川の流れと反対のとき)は、川の速さを引く。
下るとき(川の流れと同じとき)は、川の速さを足す。