流水算の問題(速さを求めるパターン)の解き方

流水算解説

速さを求める流水算の解き方

今回は船の速さ(時速)を求める流水算の解き方についてです。
考え方は時間や距離を求める問題と同じです。

【船の速さを求める流水算の問題】

時速6キロで流れている川があります。この川を船で2時間下ったところ、40キロ進みました。静水時の船の速さはどのくらいでしょうか?

 

静水時の船の速さというのは、川の流れの影響を受けない速さということです。
では、順番に確認しています。

 

船の速さを求める流水算の解き方

静水時の船の速さが時速0キロ(まったく進まない)とすると、
川の流れだけで進む距離は、2時間×6キロ=12キロです。

 

40キロ進んだということは、
40キロ − 12キロ = 28キロが船の速さで進んだ分です。

 

これを2時間で進んだので、
28キロ ÷ 2時間 = 14キロ(時速)が答え(船の速さ)です。

 

答え.時速14キロ

 

流水算の公式(中学受験算数のポイント)
  • 船が下る場合の速さ = 船の速さ + 川の流れの速さ

公式を使って確認してみます。

 

船が下る速さは、14キロ(船の速さ)+6キロ(川の速さ)=20キロ(時速)。
時速20キロで2時間進んだので、20キロ×2時間=40キロとなります。

 

 

簡単でしたね。
もう一問、ちがうパターンの問題を見てみましょう。

 

船が川を上るときの速さを求める

【船の速さを求める流水算の問題】

 

時速6キロで流れている川があります。この川を船で2時間上ったところ、40キロ進みました。静水時の船の速さはどのくらいでしょうか?

 

最初の問題との違いは船が川を上る下るかだけ。
時間や進んだ距離は同じです。

【確認】川を上るとは川の流れと反対に進むこと、川を下るとは川の流れと同じ方向に進むことです。

 

今度は静水時の船の速さを時速0キロ(まったく進まない)とすると、川の流れと反対に進もうとしているので、反対方向に流されてしまうことになります。

 

その距離が2時間×6キロ(川の流れの速さ)=12キロとなります。
問題文では40キロ進んだとあります。

 

ということは、12キロ反対方向に進んだ上で、最初の地点から40キロ進んだことになるので、合計で進んだ距離は12キロ+40キロ=52キロとなります。

 

これが2時間で進んだ距離です。
あとは速さの公式にあてはめます。

速さ=距離÷時間

距離が52キロで時間が2時間なので、速さは52÷2=時速26キロとなります。

 

答え.時速26キロ

 

流水算の練習問題

時速7キロで流れている川があります。
この川を船で3時間上ったところ、18キロ進みました。
静水時の船の速さはどのくらいでしょうか?

 

正解・解説を表示

3時間で18キロ進んだということは、
18キロ ÷ 3時間 = 時速6キロ。

 

流水算の公式から、

  • 船が上る場合の速さ = 船の速さ − 川の流れの速さ

なので、

 

船が上る速さ(時速6キロ) = 船の速さ − 川の流れの速さ(時速7キロ)
船の速さは、時速13キロ

 

答え.時速13キロ