今回は進んだ距離を求める流水算の問題についての解説です。
基本的な考え方は時間を求める問題と同じです。
では、確認してみましょう。
【進んだ距離を求める流水算の問題】
静水時の速さが時速20キロの船が、2時間川を上りました。川の流れが時速6キロだった場合、進んだ距離はどのくらいでしょうか?
流水算のポイントは、川の流れを考慮した船のスピードを計算することです。
注意するのは川を上るのか下るのかということです。
上記の問題についての解説です。
静水時の船の時速は20キロですが、この船は川を上っています。
川を上るということは、川の流れの速さだけ戻されるということ。
川を上るというのは流れと反対方向に進むということです。
川の流れの速さだけ戻されるので、
20キロ(船の時速) − 6キロ(川の時速) = 14キロ
が、船が1時間で進む距離になります。
ちなみに、船が川を下る場合は、反対です。
20キロ(船の時速) + 6キロ(川の時速) = 26キロ となります。
この問題は2時間川を上るということなので、
14キロ × 2時間 = 28キロ が船が進んだ距離となります。
答え.28km
川を下るときの問題で解き方を、もう一度確認してみます。
【進んだ距離を求める流水算の問題】
静水時の速さが時速25キロの船が、1時間30分、川を下りました。川の流れが時速5キロだった場合、進んだ距離はどのくらいでしょうか?
最初の問題から時速や時間が変わった以外にも、「川を上る」から「川を下る」に変わりました。川を下るというのは流れと同じ方向に進むということです。
このため川を下るときの船のスピードは次のようになります。
下るときの船のスピード = 静水時の速さ + 川の流れの速さ
船の速さ(静水時の速さ)に川の流れの速さが加わるというわけです。
問題文にあてはめて計算します。
船のスピード = 時速25キロ + 時速5キロ
船のスピードは、時速30キロになることがわかりました。
このスピードで1時間30分進むというわけです。
あとは速さの公式にあてはめて計算します。
【速さの公式】距離=速さ×時間
時速30キロ×1.5時間=距離45キロとなります。
答え.45キロ
公式のおさらいです。重要なのでしっかり覚えましょう。
静水時の速さが時速15キロの船が、2時間30分川を下りました。
川の流れが時速3キロだった場合、進んだ距離はどのくらいでしょうか?
正解・解説を表示
流水算の公式から、
なので、
船が下る速さは、 時速15キロ + 時速3キロ = 時速18キロ
時速18キロで2時間30分進むので、
距離はは、 18キロ × 2.5 = 54キロ
答え.54キロ