中学受験生は心身ともに成長期で、きっかけさえあれば成績が一気に上がることがめずらしくありません。
春の合格者の体験談などを読むと志望校判定では合格可能性が20%以下だったのに、急に成績が上がって合格することが出来たということがよくあります。
これは伸び盛りの中学受験生ならでは。
高校受験、大学受験と年齢が進むにつれ、こうした逆転合格の確率は低くなります。
ただし、誰でも成績が一気に上がるわけではありません。
中学受験生の多くは塾に通っていますが、塾では成績が「一気に」上がることはありません。
塾では「もともとできる子がさらに出来るようになる」か「勉強ができなかった子が徐々にできるようになる」のどちらかです。もちろん例外もありますが多くありません。
特に有名進学塾は「もともと優秀な子」を「さらに優秀にして有名中学に合格させる」ことが得意なので、勉強が苦手だった子が一気に成績が上がるということはあまりありません。
普通の子や勉強が苦手だった子が一気に成績を上げるには塾以外での勉強が必要です。
一番成績が伸びるのは自分の頭で問題を考えて解いているときです。
決して、わかりやすい授業を聞いているときではありません。
自分の頭で考えるために、解き方や考え方を理解する(授業を聞いておく)ことは必要ですが、理解できても問題が解けなければ成績は上がりません。
理解することと問題を解けるようになることは別です。
塾で授業を聞いて理解したつもりでも、問題が解けないということは少なくありません。
もともと勉強が出来る子であれば、授業を理解しただけで問題が解けるようになるのですが、そうでない子の場合は違います。
自分の頭で考えて問題を解く時間。
この時間をどれだけ確保できるかが成績を上げるためには必要です。
塾の授業中に問題を解く時間は限られています。
先生の説明を聴いて理解する時間と自分の頭で問題を解く時間。
いわゆるインプットとアウトプットを勉強ではバランスよくしなければなりません。
家庭学習ではこのことを意識してください。
例えば、スタディサプリという学習ソフトでは動画による授業解説と問題演習の時間が単元ごとに設定されています。自宅学習ではこうしたものを積極的に活用してください。
⇒ スタサプ 小学講座