植木算の定番問題にテープ(紙)をつなげて長さを求める問題があります。
のりしろがあるので、単純にテープの長さを足すだけでは答えが出せません。
今回はこの植木算(テープのりしろ問題)の解き方を解説します。
まずは問題から。
【植木算(テープのりしろ問題)】
長さが7cmある紙を20枚つないで、1本のテープを作ります。
のりしろを1cmとしたとき、テープの長さは何cmになりますか?
7cmの紙にのりしろ1cmでもう1枚7cmの紙をつないだときを考えます。
7cmから「のりしろ」の1cmを引くと6cm。
ここに2枚目の紙(7cm)が足されるので、6+7=13cmとなります。
上の図は2枚をつないだときでした。
3枚、4枚つなぐと次のようになります。
のりしろは1枚足すごとに1つ増え、長さは1枚足すごとに6cm増えています。
表にして、整理してみましょう。
紙の枚数 | のりしろの数 | 全体の長さ | 計算式 |
---|---|---|---|
1枚 | 0 | 7cm | |
2枚 | 1 | 13cm | 6 + 7 |
3枚 | 2 | 19cm | 6 + 6 + 7 |
4枚 | 3 | 25cm | 6 + 6 + 6 + 7 |
全体の長さを求める法則が見えてきましたか?
ヒントは表の中の計算式にあります。
計算式で使っている数字は「6」と「7」だけです。
それぞれの意味を考えましょう。
足す回数は紙の枚数に比例しています。
紙の枚数が2枚なら1回足す(足し算の記号は1回)、3枚なら2回足す。
わかりやすくすると、足し算に出てくる数字の数と紙の枚数が同じです。
計算式では最後に「+7」が出てきますが、これは「+6」と「+1」に分けても同じ。
表にあてはめてみます。
紙の枚数 | のりしろの数 | 全体の長さ | 計算式 |
---|---|---|---|
1枚 | 0 | 7cm | |
2枚 | 1 | 13cm | 6 + 6 + 1 |
3枚 | 2 | 19cm | 6 + 6 + 6 + 1 |
4枚 | 3 | 25cm | 6 + 6 + 6 + 6 + 1 |
ここから計算式を求める法則がわかります。
計算式=(紙の枚数)×(のりしろを引いた1枚の長さ)+(のりしろ1つ分)
4枚のところにあてはめてみると…
計算式=4枚×6cm+1cm となります。
計算すれば25cmとなりますね。
問題文は20枚つないだときでした。同じように計算式にあてはめます。
計算式=20枚×6cm+1cm となり、
計算すると121cmとなります。
答え.121cm