中学入試で出題される四角数の問題の解き方を解説します。
四角数とは、1,4,9,16,25,…と規則的に並んだ数のことで、点(マーク)を四角形に並べたときの点(マーク)の数のことです。
上の図で●の数(1,4,9,16)が四角数です。
中学入試問題では次のように出題されます。
【四角数の例題】
黒いご石を図のように並べていくとき、15番目(順番が15のとき)には、全部で何個のご石が必要になりますか?
中学入試の問題では、四角数の問題は上のような図で出題されることが一般的です。
では、この問題の解き方を説明します。
四角形に並んだ点(マーク)の数はタテの数×ヨコの数で求めることができます。
上の図で順番1の●の数は1個、順番2は4個、順番3は9個となっていますね。
これは「1×1」「2×2」「3×3」の答えと同じです。
ということは、15番目のときの●の数は「15×15」で求められます。
15×15=225
答え.225個
中学入試では上の例題を逆算するような問題も出題されます。
【四角数の例題その2】
黒いご石を図のように並べるとき、黒いご石が8464個になる(●の数が8464になる)のは順番がいくつのときでしょうか?
??×??=8464となる「??」の数が答えとなることは最初の例題からわかるかと思いますが、この「??」をどのように求めればよいのでしょうか。
まずは、答えが8464に近いおよその数を求めます。
このことから、??×??=8464となる「??」は90から100のあいだの数とわかりますね。
次に下1ケタの数字に注目します。
答えの下一ケタの数 | かけた数の下一ケタ |
---|---|
下1ケタが1 | 1 または 9 |
下1ケタが4 | 2 または 8 |
下1ケタが5 | 5 |
下1ケタが6 | 4 または 6 |
下1ケタが9 | 3 または 7 |
同じ数をかけた答えが「8464」であれば、下一ケタは「4」なので、下一ケタが「2」か「8」の数をかけたことになります。
最初の推測で「8464となる??×??の??は90から100のあいだの数」とわかっているので、これを加えると候補になるのは「92」か「98」です。
候補が2つなら計算してみて探すこともできますが、さらにどちらかを推測する方法もあります。
を思い出してください。いま求めている答えは「8464」です。10000より8100に近いですよね。ということは、92と98なら「92」のほうという推測が成り立ちます。
実際に計算して確認すると、92×92=8464です。
(ちなみに、98×98=9604です。)
答え.順番が92のとき